村上建築株式会社

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和室床のたわみの原因は・・・

今回は和室の床修繕工事のお話です。

30年以上の工事経験の中でも和室の床の仕様は近年変わってきていると感じています。

それは、本畳という稲わらを敷詰め合わせた2寸(約60㎜)の畳が当たり前のように敷いていた時代から

稲わら部分をリサイクル紙の圧縮材を素材に使った畳断熱材を重ね合わせた畳など

厚さも60㎜~12㎜まで見かけるようになりました。

本来、本畳は稲わらは呼吸を繰り返し湿度が高い時は湿気をすい

乾燥すると湿気を放出するともいわれ、和室のように仕上げた木部が多く使われたお部屋には

相性のよいと畳は言われてきました。

そんな和室の床のたわみが大きいとの事で調査へ行って参りました。

和室の床には改め口という現在では床下点検口の様な開口部があり、撮影した画像がこちらです。

床下の根太材(畳を受ける板材を固定する木)がシロアリによって腐食しておりました。

弊社からのご提案は床材の組み直しと断熱材の充填をお勧めいたしました。

先ずは畳を取り外して粗床材のチェックになります。

畳の裏にまで腐食が進み始めていた状況と床材は画像では分かり難いのですが

今にも抜けてしまいそうな軟弱な状態になっていました。

次に、粗床材の撤去をして根太材の確認です。

根太材は何とか数本が正常で画像の様な折れ曲がっているものが多くありました。

根太材まで全て撤去を行い復旧作業に入ります。

先ずは根太材を交換して防蟻材(防虫、防蟻、防腐の液体)を全体的に散布しました。

湿気からの結露の原因の多くは室内外の温度差から発生するのですが

結露となる部分がどの部分になり、熱貫通を緩やかにすることで結露の発生を抑える事が出来ます。

例えは、窓の結露対策として内窓を設置することで窓の結露が無くなるのは

内窓によって元々の窓へ直接触れていた冷気や暖気が内窓によって遮断されることで

内窓と、外窓の間にある空気の温度が緩やかになり結露の発生を無くすことができます。

(元々の構造や寒暖の差にもよりますが・・・)

その事から近年は暖房機器の能力が高く室内と床下の温度差が大きくなりますので

今回は根太材の間に断熱材を充填することで温度差を断熱材によって少なくする納めとしました。

最後に、構造用合板を張り込み畳の復旧です。

新しい改め口は物を置くことのない押入の前に新設して

またいつでも床下の点検が出来るようにいたしました。

このような床下の状態は畳のお部屋以外でも1階には多く可能性があります。

床下には空気が循環するように風窓があり冬は冷気、夏は暖気が侵入します。

快適な生活を送らせてくれるエアコンやガスファンヒーターなどが

見えない部分で結露発生の原因となる事も御座います。

床や壁、天井や床下。

少しでも改善できるお手伝いが出来ればと

村上建築ではどの様な工事も対応しております。

ぜひご相談頂ければ幸いです。

(2025年3月29日)


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